■星野被告に無期懲役求刑/伝言サービス事件
携帯電話の伝言サービスで知り合った若い女性が睡眠導入剤を飲まされ、屋外に放置されて2人が凍死するなどした事件で、こん睡強盗婦女暴行致死などの罪に問われた住所不定、無職星野克美被告(25)の論告求刑公判が28日、横浜地裁(矢村宏裁判長)で開かれた。検察側は「犯行の経緯や動機に酌量の余地はなく、致死事件は客観的には殺人にあたる。根深い自己中心性と反社会性があり、強制は困難」などとして、星野被告に無期懲役を求刑した。
■患者に無断で遺伝子解析/横浜市大
理化学研究所(理研)と共同で大腸がんの遺伝子研究を進めている横浜市立大医学部第二外科の研究グループが、手術で切除された大腸の一部を使い、患者に無断で遺伝子を解析していたことが、28日までに分かった。
遺伝子研究で使う試料(サンプル)は、同大付属病院の手術患者から、遺伝子研究に使うことを説明した上で、文書で同意を得られた場合にのみ採取することになっていたが、研究グループは、同意を得たとする虚偽の内容の報告書を理研の倫理審査委員会に提出していたという。
解析結果の一部は昨年秋の日本癌(がん)学会で発表されており、同大は調査委員会を設置し、詳しい経緯を調べている。文部科学省も調査に乗り出した。(共同)
■安部被告に無罪判決/薬害エイズ事件
製薬会社、旧厚生省、専門医の複合過失が引き起こしたとされる薬害エイズ事件で、血友病の男性患者にエイズウイルス(HIV)に汚染された輸入非加熱血液製剤を投与し、エイズで死亡させたとして業務上過失致死罪に問われた元帝京大副学長安部英被告(84)の判決公判が28日、東京地裁で開かれた。
永井敏雄裁判長は安部被告に無罪(求刑禁固3年)を言い渡した。
安部被告の弁護団は判決後「当然で妥当な結論だ」とコメント。被害者側は「納得できない」と強く反発しており、検察側は控訴する方針。
(共同)
幼い命を無駄にすまい
失われた幼い命を無駄にすまい−。横浜市港南区内で二月に起きた小学一年の男児(6っ)=当時=の輪禍を受け、事故現場の丁字路の信号機が二十七日までに改良された。周辺に学校があることを踏まえ、歩行者が横断する際は車の通行をすべてストップして巻き込み事故などの撲滅を図る。六年前、同市都筑区内で小学三年の男児(9っ)=当時=が亡くなった現場でも、小学校新設に合わせ、新たな交通規制が導入された。いずれも周辺住民らの意向を道路行政に反映させた。もうじき入学シーズン。「二度と犠牲者を出さないで」と祈る遺族や学校関係者ら。県警交通規制課は、今後も死亡事故を検証して規制の改善にも取り組んでいく。
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