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2000年9月13日

薬害エイズ:
安部英被告への判決は来年3月 公判結審


 HIV(エイズウイルス)に汚染された非加熱製剤を投与し、血友病患者を死亡させたとして、業務上過失致死罪に問われた元帝京大副学長、安部英被告(84)の公判は13日午後も東京地裁(永井敏雄裁判長)で続き、弁護側の最終弁論を終えて、初公判から3年半ぶりに結審した。判決期日は来年3月28日と決まった。

 1997年3月の初公判以来、52回の公判を重ね、検察側は今年7月26日に「血友病の権威だった安部元副学長は84年11月には非加熱製剤の危険を予見できた」と指摘して、禁固3年を求刑。弁護側は最終弁論で「感染の危険は当時、一線の専門家もよくわかっていなかった」などと反論して無罪判決を求め、全面対決のまま審理を終えた。

 1500人近くの血友病患者らが感染し、既に約500人の死者を出した薬害エイズ事件では、製薬会社ミドリ十字(現ウェルファイド)の歴代3社長に有罪判決が出て、大阪高裁に審理が移っている。東京地裁で続く厚生省ルートも最後の被告人質問に入っており、審理は大詰めを迎えている。

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