2001年3月28日(水) 
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安部帝京大元副学長に判決=薬害エイズ事件、初公判から4年−東京地裁

 帝京大病院の血友病患者がエイズウイルス(HIV)の混入した非加熱製剤を投与され、死亡した事件で、業務上過失致死罪に問われた元帝京大副学長安部英被告(84)=求刑禁固3年=の判決公判が28日、東京地裁(永井敏雄裁判長)で開かれる。薬害事件で初めて臨床医が刑事責任を問われた裁判は、初公判から4年で裁判所の判断が下される。
 公判で検察側は(1)安部被告は同大病院第一内科長として絶対的な権限があった(2)少なくとも1984年には非加熱製剤の危険性を認識していた(3)安全なクリオ製剤を使用することで、結果を回避できた−と主張。血友病患者の命に切迫した危険がなければ、非加熱製剤を避けてクリオを使用するよう同科の医師を指導すべき義務があったのに怠ったとした。 

[ 時事通信社 2001年3月28日 05:48 ]
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