


東名阪事故で炎上、目撃の女性「車にまだ人が…」



帰省ラッシュの10日早朝、故郷や行楽地へ向かう渋滞の最後尾に大型トレーラーが突っ込んだ。5人が死亡、6人がけがをした三重県鈴鹿市の東名阪自動車道の多重衝突。現場では、焼けただれた車が、原形をとどめない塊に。亡くなった阪口若葉ちゃん(6)は、母方の祖母の実家に両親とは別の車で向かい、惨事に巻き込まれた。
父方の祖母、よし子さん(62)(愛知県弥富町)によると、若葉ちゃんは、両親と妹(2)と弟(1)の5人暮らし。9日夜、名古屋市昭和区の母方の祖母、由利厚子さん(53)の家に泊まり、そのまま10日未明に三重県紀宝町の由利さんの実家に向かった。若葉ちゃんの両親らは同日午前、弥富町の自宅から別の車で紀宝町へ向かう予定だったという。
一方、乗用車を運転中、事故に遭った和歌山県貴志川町、看護婦丸山美樹さん(37)は、渋滞で車の流れが止まってからまもなく、後方で「ドンドン」という音を聞いた。
直後に自分の車も追突され、弾みで前のトラックにぶつかった。すると後方で大きな爆発音と、「パンパン」という花火のような音が2、3発。慌てて車外に出ると、数台の車が、すでに炎に包まれていた。丸山さんは、「車の中には、まだ人が乗っていたようだった」と声を震わせた。
(8月10日15:11)
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